(5)楽譜のKOTO
実は、昔は、箏っていうのは目の見えない方の為の楽器でした。だから楽譜っていうものは、ずっと存在しなかったのです。 だけど、昭和になってから『筑紫歌都子』が、『宮城道雄』の作品を採譜して箏の譜面というものを作りました。 箏の楽譜は、すべて漢数字です。「一二三四五六七八九十斗為巾」 生田流は縦書きの楽譜、山田流は横書きの楽譜。 読み方はとってもカンタン!『一』って書いてあったら、一番下の「一」の絃を弾けばいい!『二』だったら「二」の絃。 だから、小学1年生でも弾けちゃいます。 数字の横に何の番号もふっていなければ、基本的に使う親指で弾きます。もし、2とか3とかの算用数字が絃の番号『一』とかの横にふってあったら、それぞれ「人さし指」「中指」で弾くということ。たったそれだけ! お休みは◯(四分休符)や、△(八分休符)で表しています。これで、もう箏、弾けちゃいそうでしょ? 最近ではこの「箏譜」だけではなく、他の音楽のジャンルとの共通言語である「五線譜」で弾くのはあたりまえのことになってきています。私は「コード譜」も使います。 みなさん御存知の「さくら」の楽譜 カンタンだからなんとな〜く分かりそうでしょ? 年期の入った楽譜、ボロボロでごめんなさ〜い! 私が3歳の頃から使っている譜面です (6)KOTOをANAの飛行機で運ぶに続く |